2015年09月05日

給与と謝金の違い 心を痛めないで

給与と謝金の違いを知っていますか。 
厳密な区分は難しいのですが、講演会などの講師に支払うのが謝金なのに対し、雇用契約などによって時間で拘束し雇用主の指示に従って働いた対価として支払うのが給与だと、僕は判断するようにしています。
(僕は税理士でもなんでもないので、詳しくは専門家に聞いてくださいね)

ということは、雇用関係を結んでいない限り、NPOがスタッフは、外部の講師に案件を依頼するのと同じ扱いということです。

ここまでの話で、ピーンとくる方もおられるかと。
そうです。
助成金や交付金によっては給与か、謝金かで、認められる、認められないが変わってくるのです。

多彩な形態を持つNPOの実態に合わせ、近ごろは、「内部謝金」という言葉を作り、交付金の対象にしてくれる制度も増えつつあります。
例えば、僕の活動している京都府域には「地域力再生プロジェクト支援交付金」という制度があり、府域ではもっともメジャーな資金的支援です。
この地域力交付金でも、団体の構成員が専門性を有していると判断できる場合にのみ、構成員1名当り1年間5万円を上限に交付金対象となります。内部謝金というやつです。

今日、僕が言いたいこと。
(1)まず、NPOは、交付金や助成金の対象扱いにするために、給与や謝金、内部謝金といった単語を使い分け、言葉操作をしてしまいがちになること。
僕は性善説みたいなものを信じており、「きっと言葉操作に後ろめたさを感じているNPOもあるんだろうな…。世のため、人のためを思って活動しているのに、罪悪感があるのってなんだかな…」と思って心が苦しくなっています。
僕が支援に関わっている団体でも、「言葉操作でお金がもらえるようになる」ということに気付いただけで罪悪感が湧き、辛そうにされる方々がおられました。
上手にできる団体と、上手にできない団体があるのは実際のところですが、へんな言葉遊びを団体さんに指導するのは支援者側としても気が引けます。

(2)次に、専門性について。
専門性の有無って判断が難しいですよね。他人に判断してもらうならまだしも、交付金の申請書を書くのは自分なわけですから、よけいに難しい。
いっそのこと、「自分は専門性がある」を前提に申請書を書き、「けっきょく最終判断は行政がするんだから」と割り切ってしまう方がらくちんです。
とは言っても、申請から交付決定までのタイムラグが年々伸びており、そんなあやふやでは、事業計画を立てにくい。
なかなか難しい問題なのです。
僕は事務職ですから誰にでもできそうな仕事に見えますが、それなりの知識や経験を駆使しながら効率的に効果的に仕事をしているつもりで、仕事に誇りも持っています。
仕事の業務分担を事業と管理に大区分したとき、事業に関係するようなスキルは専門性があると理解してもらいやすい。
一方、管理は、資格を有するような分野を除き、専門性が認めてもらいにくいと感じています。
交付金や助成金の多くは、管理部ではなく、事業部に対して当てられるものですから、あまり関係ないようにもあります。
ですが、事業部系であっても、専門性が社会的に認知されていないスキルも多いのではないかと。
一昔前ならファシリテータースキルとか。

ここからは妄想の話。
市役所の職員も、NPOのスタッフも、企業勤めの人も、みんな個人事業主のような立場をとり、
同じ志の下で集まった面々で組織を作っていると考えるようになれば、当事者意識の高い組織体になると思っています。
僕のボキャブラリーでは、なかなかよい表現も思いつかないのですが、

給与だの謝金だの言わなくていいと思います。
それに、市役所でよく聞かれるような「できるやつは仕事が多く、できないやるは仕事が少ない。でも、給与はそれほど変わらない」なんていう愚痴も減るのではと。

「いいことするときには、自信を持って活動できる」
そんな環境整備を進めることができればと思う今日この頃です。

ほなな
posted by しょごたん at 17:07| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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