2013年03月13日

異文化論への招待

大学生だったころ、K教授の講義を一度も選択したことがない。と言うのも、一回生の春に、あまり馬の合わなかった同級生SくんがK先生のことを褒め倒していたせいで、なんとなく良い印象を持てなかったからだ。  
  
K先生から「本の再版を出したいので、その参考として田畑くんをインタビューしたい」と頼まれた。講義こそ受けたことはなかったが、卒業後も良くしてくれた先生だったので、どんな本を書いているのか興味があった。二言返事で協力することにした。

私は再版する予定の本をアマゾンで購入し、さっそく読み出した。面白かった。
本を通じ、「人をステレオタイプで区別しようと努めているが、人を別けることができない現実を知っている。世の中ニヒだと思っているのに、それを否定しようとしている」―そんな心の動きを感じたような気がして、先生の本に好感を持った。私は疑わない強さや活力を胡散臭く思っているので、ゆらゆらした心の動きを読み取れる文章の方が好きなのだ。
それと、「講義を一回ぐらい選択しておけばよかった」とも思った。

本を読み進めるにつれ、「“田畑の話を聞きたい”という以上に、“田畑に本を読んでほしい”と思っているのではないか」と不思議に思えるようになった。それは、教え子たちに伝えたい先生の主張が本に込められているからか、私の出航日が刻一刻と押し迫っているからか。

ほなな
posted by しょごたん at 23:14| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読んでいる日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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